とりあえず色々と。小話をちらほら。擬人化注意。
Posted by 鈴無詩音 - 2010.02.22,Mon
「ウィズさん」
ソファーに座る少年へとそっと語りかける。
「なんだ?」
少年は背後からかけられた声になにも動じもせずに、本に目をおとしたまま返した。返事を聞いた少女は相変わらずの笑みを浮かべて一歩少年に近付く。
ウィズさん、と、もう一度少年の名を呼んで。変わらぬ調子で次の言葉を紡ぐ。
「大好きですよ」
一瞬、ぴたりと少年の動きが止まった。本から目をあげ、少々怪訝そうに眉根を寄せて少女を振り返る。
少女はいつもと変わらない笑みを浮かべてそこに立っていた。
「なんだいきなり」
怪訝そうな顔はそのまま。若干不機嫌そうにも聞こえる声色で問い掛ける。
それを聞いた少女はくすりと笑い、また一歩二歩とゆっくり少年に近付く。
「伝えることは大事だと、改めて思いまして」
少女の返答に、少年一度ため息をついた。
一拍の間の後にじっと少女を見据えはっきりと言った。
「わけがわからん」
「ええ、私もです」
ただ、と少女が呟く。少年は無言で次の言葉を待った。
一拍の間が置かれ、二人の視線が真っ直ぐに交わる。どちらも視線を逸らすことはしなかった。
やがてゆっくりと少女の口が開かれる。
「この想いは、本物ですので」
柔らかな笑みを浮かべ、少女は答えた。
―――――――
登場人物
▼ウィズ(ブイゼル♂)
▼ライル(コリンク♀)
リハビリがてらに意味のわからない話。
ライルちゃんは結構思ったことはしっかり伝えるタイプです。
それにしてもこの二人、動じないにもほどがある(ぁ
ソファーに座る少年へとそっと語りかける。
「なんだ?」
少年は背後からかけられた声になにも動じもせずに、本に目をおとしたまま返した。返事を聞いた少女は相変わらずの笑みを浮かべて一歩少年に近付く。
ウィズさん、と、もう一度少年の名を呼んで。変わらぬ調子で次の言葉を紡ぐ。
「大好きですよ」
一瞬、ぴたりと少年の動きが止まった。本から目をあげ、少々怪訝そうに眉根を寄せて少女を振り返る。
少女はいつもと変わらない笑みを浮かべてそこに立っていた。
「なんだいきなり」
怪訝そうな顔はそのまま。若干不機嫌そうにも聞こえる声色で問い掛ける。
それを聞いた少女はくすりと笑い、また一歩二歩とゆっくり少年に近付く。
「伝えることは大事だと、改めて思いまして」
少女の返答に、少年一度ため息をついた。
一拍の間の後にじっと少女を見据えはっきりと言った。
「わけがわからん」
「ええ、私もです」
ただ、と少女が呟く。少年は無言で次の言葉を待った。
一拍の間が置かれ、二人の視線が真っ直ぐに交わる。どちらも視線を逸らすことはしなかった。
やがてゆっくりと少女の口が開かれる。
「この想いは、本物ですので」
柔らかな笑みを浮かべ、少女は答えた。
―――――――
登場人物
▼ウィズ(ブイゼル♂)
▼ライル(コリンク♀)
リハビリがてらに意味のわからない話。
ライルちゃんは結構思ったことはしっかり伝えるタイプです。
それにしてもこの二人、動じないにもほどがある(ぁ
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