忍者ブログ
とりあえず色々と。小話をちらほら。擬人化注意。
[91] [90] [89] [88] [87] [86] [85] [84] [83] [82] [81
Posted by - 2024.04.28,Sun
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 鈴無詩音 - 2009.04.29,Wed
朗らかな昼下がり。ゆるりとした優しい日差しが街を包んでいるようだ。
もうすぐ立夏を迎えようとするこの時期では、冬の張り詰めた空気などもうとっくに消え去っていて、代わりのふわふわとした柔らかな暖かさが心地よい。
こんな時期には生きる生き物達も、ほわりとどこかが緩んでしまう。
それはポケモンであっても例外ではなく。
浅い眠気に口から出そうになる欠伸を噛み殺して、雹我はけして綺麗とは言えないまばらな色の煉瓦で舗装されたの道を踏み締める。
「ったく…とんだ無駄足だったな」
そう、ため息と共に吐き出す。
ゆっくりと顔の前にかざされた左手には、一通の手紙があった。それは探検隊に所属している者にとって、とても大切であるはずの物。仕事の内容が書かれた依頼の手紙だ。
つい一時間ほど前まで、彼はこの依頼の為にダンジョンにいた。
依頼の内容は「帰れなくなったので助けてください」というよくある内容。そう難しくもない場所だったので、彼は一人で依頼主を助けに行ったのだが。
何故か依頼主は自力で脱出したらしく、必死に依頼の階を捜した雹我はまさに骨折り損のくたびれ儲けとなってしまった。
「自力で出れんなら最初から依頼なんてだすんじゃねーよ…」
思い返したらどっと疲れたような気がして、また一つ大きなため息をついた。

今はその帰り道で、街の中を歩いているところ。昼間のこの時間帯には珍しく、すれ違う人は少し少ないように感じた。
「あー…これからどうすっかな…」
持て余した時間をどうしようかとか考えながら歩を進めていると、

「てめぇ!この俺様に喧嘩売ってんのか!?」

前方から野太い男の怒鳴り声が聞こえてきた。
なんだと思い視線を前に向けると、右に曲がる道が人で埋まっていた。
ざわざわと各々に話す人の向こうから先程の男の声が飛んでくる。人だかりのあるせいで姿は見えないがその道の先にいるのだろう。
「どーゆうつもりだこれ!あ゛ぁ!?」
とにかく騒ぎ立てる男の声。よくもまぁあそこまでべたな台詞をはけるものだとか、またくだらない喧嘩か何かかとか、心の中でだけ呟く。
雹我は特に興味もなさそうに人だかりをちらりと見ただけで通りすぎようとした。のだが。

「す、すすす、すみません…っ!!;」

今度は少女らしき声――声からして相当焦っていることがわかる――が聞こえてきて。
その声を聞いて、雹我の動きがかちりと凍った。
「…今の、は…」
ぎぎぎ、と、壊れた機械のようにゆっくり顔をそちらに向ける。
相変わらずわあわあと煩く騒いでいる声の中から先程の声は聞こえてくる。
それはやはりよく聞き覚えのある声で。
「何やってんだあいつは…!」
軽い舌打ちをして、地面を蹴った。



―――――――
軽い人物紹介~
雹我/ひょうが(マニューラ♂)
多分17歳 探検隊ファインド所属の見た目不良なお人よし(ぇ


また久しぶりですねぇ…サボる癖どうにかしないとなぁ

さてこの文はまだ途中です~
完成したら某サイト様の方にもあげようと思いますよ!
唐突に思い付いたネタなんですけどねぇ、今一言だけで登場していらっしゃいますが他の人のキャラもお借りします~
か、勝手にすいません;;
問題あったら言ってくださいねー…!

にしてもこれ長いですねぇ…最近無駄に文が長くなりますー;
文字制限引っ掛からないといいな…!
もっとうまく文章が書けるようになりたいですね。

あ、バトンありがとうございますー♪
遅くなりますが答えさせてもらいますよー
PR
Comments
Post a Comment
Name :
Title :
E-mail :
URL :
Comments :
Pass :   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack URL
TrackBacks
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
プロフィール
HN:
鈴無詩音
性別:
女性
最新記事
最新コメント
[01/01 日置千陽(夢織)]
[09/01 楠テテア]
[08/29 神波恵夢]
[08/20 楠テテア]
[01/15 沙織]
最新トラックバック
ブログ内検索
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]