忍者ブログ
とりあえず色々と。小話をちらほら。擬人化注意。
[1] [2] [3] [4
Posted by - 2024.05.06,Mon
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

Posted by 鈴無詩音 - 2008.12.11,Thu
夢を見た。

多分あれは″私″だった。
抜け落ちた記憶の中の″私″。

ただ単調な日々を過ごし、特に楽しいこともなく、作り笑顔で周りをやり過ごす。
自分から周囲に壁を作っていた。
周りに溶け込んでいるふりをして、本当の心は誰にも触れさせない。

その″私″は、独りだった。

独りは、とても寂しくて、悲しくて、辛いもの。

その時は気付かなかった。
(だって独りに慣れすぎていたから)
今だからこそわかるんだ。
(だって今はもう知ってしまっているから)

日々は楽しいものだってこと。
仲間は暖かいものだってこと。
独りはとても堪え難いものだってこと。

今の″私″ではきっと昔のような生活はできない。
毎日が楽しい、今の生活に慣れてしまったのだから。
そして。

――ほら、一緒に行こうよ ″  ″!

大切な人が、いるから。


独りはもう嫌。



夢が、醒める。


私は、誰もいない部屋で目を覚ました。

「…みん、な…?」



独りは、もう、イヤ



―――――――
よくわかりませんねぇこれ(いきなり
一応誰かの過去と今の気持ちみたいなのにしてみたのですがー…
特に最後とかわかりませんね(ぁ
本編がここまで続いたらこれに続くのですよーそのはずです(何

これが誰かわかる人とかいるんでしょうかねぇ…
PR
Posted by 鈴無詩音 - 2008.12.08,Mon
「ねぇ、外に行こう」

それは、最近よく聞く言葉だった。
外に行こう。彼はもう一度繰り返す。

「…なんで」

これもまた、最近よく使う言葉だ。
何で外になんて行かなければいけないのか。
彼が外に行きたがる理由がぼくにはわからなかった。
いつもどおりこの部屋の中で充分でしょ。ぼくは言った。

「だって、外って面白そうじゃないか。きっと、おれたちの知らないものだっていっぱいある」

彼は目を輝かせる。
まちというものもあるらしい。うみという大きな水溜まりもあるらしい。
他にも彼は外にあるはずのものをあげて、喜々として語る。

「ね、だから、行こう」

そんな彼のきらきらとした目がぼくへと向けられる。
その目は今のぼくには眩しすぎて、ぼくは思わず軽く目を伏せてしまう。
一度固く唇を結んでから、何かを吐き出すように言う。

「でも、出られるはずないじゃないか」

そうだ、出られるはずないんだ。
この部屋は常に″誰か″に見られているんだから。だから、

「無理だよ」

ぼくの言葉に、彼は少したじろぐ。

いつもどおりだ。
いつもはここで彼は渋々と諦める。
いつもならば、そうなる。
きっと今回も。

その、はずだった。


「大丈夫」

大丈夫、きっとなんとかなる。
彼の発した言葉に顔をあげると、彼と目があった。
思ったよりも近くにあったその目に少し驚く。
だがそれよりも、彼のその目の意志に驚いた。
多少の不安と、未知のものへの期待、そしてきっとどうにかなるという確証に満ちた目。
とても強い目だった。
ぼくは彼のこの目を何度か見たことがある。だからわかる。
こうなってしまうと彼は梃子でも動かなくなってしまうのだ。

じぃっとその目でぼくを見つめてくる。

「……う……」

視線に耐え切れなくなって、軽く呻く。

「ね、外に行こう」

それを待っていたかのように彼は言葉を発した。

「でも、どうやって」
「二人で力を合わせれば、きっとどうにでもなるさ」
「見てるの人もいる。きっとすぐ気付かれてしまうよ」
「大丈夫。なんとかなる」
「追いかけてくるかも」
「逃げ続ければいい」
「逃げ切れても、ご飯とかはどうするの」
「なんとかなる」
「寝るとこは」
「見つければいい」
「でも…」
「大丈夫だから、ほら、行こう」

まだ何かを言おうとしていたぼくの言葉を遮って、彼は今日何度目かの言葉を口にする。
ぼくは開きかけた口を閉じるしかなかった。
やっぱりどうしても聞いてくれないみたいだ。
彼の頑固さに軽くため息をつく。

仕方がない。これはもうやるしかない。
嫌がるぼくとは別に、そう思うぼくがいる。
でもこれは本当に仕方のないことかもしれない。
ぼくは決意を決める。
これはきっとこうなる運命だったんだよ。
そう自分に言い聞かせる。
そして最後に一つだけ聞く。

「怖く、ないよね」

我ながら情けない質問だと思う。
でも、これだけは聞いておかないといけない。そんな気がしたのだ。

「大丈夫、二人ならきっと怖くない」

ふわりとした笑顔を浮かべて、彼ははっきりとそう答えた。

「ねぇ、外に行こう?」

言葉と共に手が差し延べられる。
ぼくはその手の上に手を重ねて、顔を上げる。

「うん、行こう」

握り返されたその手は暖かくて。
これから大変なことをしようとしているというのに、安心しているぼくがいる。
彼と一緒なら、本当に何でも出来そうな気がする。

そんな気持ちにさせる、不思議な彼。


そんな彼と共に、ぼくは暗い夜の闇に紛れて、初めてこの部屋を出た。



―――――――
長くなっちゃったけど短編小説!(何
うーむ色々と謎過ぎますねぇ
これは突発的に思い付いたネタです~
ありきたりとか言っちゃいけません(ぁ

もっと上手く小説を書けるようになりたいなぁ…
Posted by 鈴無詩音 - 2007.10.11,Thu
はい!月からの迷子はこれで最後!
もともと課題で短編で書いたものなのですからね
Posted by 鈴無詩音 - 2007.10.10,Wed

続きです!
もうすぐテストだってのに何やってんでしょうねぇ(何

Posted by 鈴無詩音 - 2007.10.09,Tue

S.O.O進めたいけどまだ進みそうもないので、間つなぎとして駄文載せます~(ぇ
これは夏休みの課題として書いた、童話もどきです(何
かなりありがちな話な上に、課題だったので適当な仕上がりとなっております(うわ
それでもいいという心優しい方は読んでやってください!

カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
鈴無詩音
性別:
女性
最新記事
最新コメント
[01/01 日置千陽(夢織)]
[09/01 楠テテア]
[08/29 神波恵夢]
[08/20 楠テテア]
[01/15 沙織]
最新トラックバック
ブログ内検索
Template by mavericyard*
Powered by "Samurai Factory"
忍者ブログ [PR]